Lot No.SC41947 / STANDARD DENIM “1947 MODEL” Vol.001

TEXT: シュガーケーン 企画総括 福富雄一 (YUICHI FUKUTOMI)

スタンダードデニム「1947モデル」のディテール解説 Vol.001

 

 

形がスタンダードなだけでなく、糸や染め、縫製や仕様など製品の品質が高く、価格も抑えられ、多くの人々に長く愛用してもらった結果、定番として長く作り続けられるジーンズ。そんな真の“STANDARD”を求め、2002年に誕生したSUGAR CANE(シュガーケーン)Lot No.SC41947「1947モデル」は、1947年製のヴィンテージジーンズを手本に、生地、パーツ、型紙、縫製仕様を再現している。ここでは、そのスタンダードデニム「1947モデル」のディテールについて解説していく。

 

 

フロントのボタンフライ

 

現代の衣料ではジップフライがほとんどだが、1947年当時はボタンフライが主流であった。このジーンズは防縮加工を施していない生地を使用しているので、ファスナーを取り付けてから洗濯をすると生地が縮んでジッパーが使えなくなることもその理由のひとつ。ヴィンテージに倣い、オリジナル刻印入りの鉄製ボタンを使用している。

 

 

 

コインポケット

 

コインポケット口の端にはセルビッジを使用。打ち抜き式の銅製リベットで補強を施している。エイジングサンプルを見ればわかる通り、生地やパーツにこだわった結果、無理に手を加えなくても着用と洗濯を繰り返すごとにデニム生地は褪色し、リベットは酸化して美しい経年変化をみせる。

 

 

ウエストベルト、ベルトループ、革パッチ

 

ウエストベルトの上部にステッチをかける際、ベルトループと革パッチも一緒に縫い付けられる。パッチは鹿革製。ヴィンテージジーンズをみると後中心のベルトループはオフセットされる時期もあるが、1947モデルはセンタリングされている。規格が未統一の時代に作られたヴィンテージ同様、縫製には色と太さの異なる数十種類の綿糸を各所で使い分けるなど、細部にわたり忠実に再現している。

 

 

Lot No_SC41947 / 14.25oz. DENIM 1947 MODEL

 

スタンダードデニム「1947モデル」のディテール解説 Vol.002